・消える職業と残る職業
時代と共に生まれる職業もあれば、消えゆく職業もあります。例えばタイピスト。かつては大人気職業で、特に女性の間では憧れのものでした。タイピストとは、タイプライターを使って文字を打ち込む人のこと。でも今はパソコンがあるので、タイピストの仕事はなくなってしまいました。
ただ形は変われど、紀元前から現代まで続く仕事もあります。代表的なものでいえば、工事関係でしょう。


・大昔の建築物は？
縄文時代には「掘立柱建物」が建てられました。地面に穴を掘って、柱となる木を建てるという簡潔なスタイルの工事です。重機がない時代だったことを考えると、考えに考え抜いた上でベストなやり方だったはずです。しかし地面に木を植えると、腐食は避けられません。雨が降ったら一環の終わりです。
そこで柱の下に石を置くことにより、問題を解決。「礎石基礎」と呼ばれるもので、現在も寺や神社で見かけるタイプのものです。ただ石の上に柱を置いているだけの状態になるので、大地震が来れば崩壊待ったなし状態になるでしょう。

・自然の驚異に抗うために
時代が進み、木材や石材が建造物の建設に使われてきました。ただ何をどうしても、自然の驚異に逆らうことはできません。日本は元々自然災害が多い国。一刻も早く「災害に強い建物」を建築しなければ、大変な事態になるでしょう。

・鉄骨工事の凄まじさ
当時鉄骨工事により建てられた建物は、令和になった現代でも残されています。東京は銀座にある時計塔は、鉄骨工事によるものです。時計塔がきっかけとなり、日本で爆発的に鉄骨工事がすすみました。
ただ現在の時計塔は、建て替えられたもの。東京を襲った関東大震災を機に、より頑丈に災害に強い建物を目指しました。昭和49年に改修工事が行われたものの、今ある時計塔は大正時代に生まれたものです。