岡山県は温暖な気候と少ない降水量に恵まれ、北部には山や温泉、南部には瀬戸内海が広がり新鮮な魚介類が楽しめます。郷土料理では、山の幸と海の幸を贅沢に使ったメニューが自慢ですが、洋食の名店も多く、地元民から愛されています。ステーキやハンバーグ、洋風アレンジの岡山名物など、素材を活かした一品が勢ぞろい。岡山ならではの絶品洋食を味わえる名店とそのおすすめ料理を一挙にご紹介します。
岡山県民に愛される洋食店の名物メニューとは?
岡山県民に愛される洋食店の名物メニューをご紹介しましょう。岡山といえば、「えびめし」(ソース風味に仕上げられたエビの焼き飯)が代表格ですが、それだけではありません。ボリュームたっぷりのカツカレーやぷりぷり海老カツ、オニオンスープも地元で大人気です。ほかにも海老クリームフライやえびめしをアレンジしたユニークな洋食、えびめしドリアは、訪れるたび感動を呼ぶ一品といえるでしょう。どの店も昔ながらの雰囲気と絶品の味で、多くの県民に愛され続けているのです。
洋食とフランス料理は何が違う?
洋食とフランス料理の決定的な違いは、「日本独自のアレンジ」があるかどうかです。洋食は、明治時代に西洋料理を日本人の好みに合わせて発展させたもので、オムライスやカツレツなどが代表例です(えびめしもその一つ)。一方、フランス料理は伝統的な調理法や素材を重視した本格的な西洋料理で、厳密なルールや技術が特徴です。洋食は日本の文化と融合した「和洋折衷」の一方で、フランス料理はその国の本来の形を保つ「純粋な西洋料理」といえます。
西洋料理は洋食と違うジャンル
西洋料理は欧米諸国の伝統的な料理を指しますが、洋食はそれを日本でアレンジした独自の料理です。これは先ほど紹介した洋食とフランス料理との違いと同じです。具体例を見ていきましょう。フランス料理(ポトフやテリーヌなど)やイタリア料理(カルパッチョ、アクアパッツァなど)は西洋料理ですが、日本で発展したナポリタンやハヤシライスは洋食に該当します。西洋料理が本場の味を追求するのに対し、洋食は親しみやすさや日本人の味覚に合わせた改良が特徴です。