タルトというと洋菓子店のショーウインドウに並ぶ色とりどりの果物とクリームで飾られたケーキを思い浮かべますよね。

タルトの語源はラテン語で焼き菓子を意味するトルテに由来し、タルトはフランス語だそうです。

愛媛の銘菓「タルト」は洋菓子のタルトとは違い、あんをカステラで「の」の字に巻いたロールカステラに似たお菓子で、どちらかといえば和菓子に分類されます。

こちらの語源はポルトガル語の「トルタ」。

愛媛でタルトというとこちらのお菓子がメジャーのようです。

今治の銘菓「しまなみタルト」

今治のしまなみタルトは愛媛県今治市にある風美堂製菓が製造販売しています。

創業から60年間、守り続けた伝統の技で変わらぬおいしさを伝えていて、愛媛県民、今治市民にずっと愛され続けているそうです。

しまなみタルトの特徴はふわふわのスポンジ生地とフレーバーの種類。

季節限定品も含めて12種類もあります。

これからも新しいフレーバーが誕生するかもしれませんね。

愛媛タルトの歴史

1647年、長崎にポルトガル船が来航し、当時伊予国松山藩主だった松平定行が長崎に出向き海上警備にあたりました。

ポルトガルから持ち込まれたロールケーキのような南蛮菓子の味に感動した松平定行が、日本時の口に合うように餡を巻き込んだタルトを考案したといわれています。

それが松山の菓子職人に伝わり、愛媛の銘菓として現在に至っているといわれています。